五月も半ばを過ぎ、気温の上昇と共に食中毒に関する
ニュースがちらほらと出てきますが、先日、京都で
5歳の女の子が腸管出血性大腸菌(O-157)に感染し、
2週間後に死亡するという報道がありました。
大腸菌のほとんどは無害ですが、なかには下痢を
起こすものがあり、それらは「病原性大腸菌」
と呼ばれています。
その中で腸管出血性大腸菌はベロ毒素という
ものを出し、溶血性尿毒症症候群(HUS)や
脳症を起こし重症化する恐れもあり、
O-157は腸管出血性大腸菌の代表的な細菌です。
O-157は動物の体内に生息し、その汚染された
食肉や加工品・飲料水を摂取することで感染します。
O-157は熱に弱く75度で1分間加熱すれば死滅しますが、
低温に強く冷凍庫では生き残り、酸にも強いため
胃酸の中でも生き残ります。
感染力も強く、100個程度が体内に入っただけで
病気を引き起こします。
(多くの食中毒は100万個以上で起こる)
*症状
潜伏期間は3?8日
激しい腹痛と水溶性の下痢・血便の症状

*かかってしまった時は?
O-157の感染が疑われる時は必ず医師の診察を受けましょう!
下痢止めや痛み止めの薬には、毒素が体外に
排出されにくくするものもあるため、自分の判断での
服用はなるべく避けてください。
一般的な下痢の治療として安静・水分補給・
消化しやすい食事の摂取ですが、医師と相談して
対応を決めましょう。
成人では感染しても無症状だったり、
軽い下痢で終わることもありますが、
その場合でも便には菌が混じって排泄されてますので、
家族に感染が広がらないよう十分注意してください!
最後に食中毒の三原則です
① つけない
まずは菌をつけない事が一番重要で
手の洗浄・消毒、調理器具の清潔を保つ
② 増やさない
迅速な調理・低温保存
(細菌は高温多湿な環境で活発に増殖します。
菌を増やさないため低温での保存が重要ですが、
それでも徐々に増えますので早めの調理を心がけてください)
③ やっつける
加熱処理
(肉や魚だけでなく野菜も加熱して食べれば安心ですが、
特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です)
以前ブログで手洗いについて書かせていただきましたが、

予防の手段として大切になりますので普段から心がけましょう!